お客様: 国の行政機関様

ご依頼内容

  • 監視システムが出力する測位データと、基準となる位置データを突き合わせ、位置の誤差を評価したい、というご相談。
  • 誤差の算出から地図上への表示までを、決まった手順で、繰り返し実行したい。
  • MATLABを持たない環境でも、GUIの操作だけで解析を実行したい。

課題

  • 形式の異なる測位データと基準データを、時刻と位置で対応付けること。
  • 緯度経度と平面直角座標が混在するデータを扱い、位置の誤差を、距離の単位に揃えて表示すること。
  • 文字コードが混在するCSVのヘッダを、確実に読み込むこと。
  • 解析を行う環境にMATLABがなくても動作する形で、配布すること。

ソリューション

  • 監視データのCSVから、時刻、緯度経度、平面座標、識別情報、精度情報を読み込む処理を実装した。
  • 基準位置との差から水平方向の位置誤差を算出し、経路の区間ごとにRMSを集計した。
  • 経路上の各点を誤差の値で色分けし、カラーバーの上限を切り替えて表示できる図を作成した。
  • 海岸線のShapefileを背景の地図として描画し、誤差の分布を、位置と対応付けて見られるようにした。
  • 解析、経路区間の指定、出力とクリアを、GUIの機能として分離した。
  • 文字コードが混在するCSVヘッダについて、複数の読込方式を試作し、実データで確認した。
  • MATLAB Compilerで実行形式とランタイムに変換し、MATLABのない環境へ配布できるようにした。
測位精度評価の解析の流れとGUIの機能構成を示した図
解析の流れとGUIの機能構成。形式の異なる2種類のデータを読み込み、同じ時刻の点どうしを対応付けて位置誤差を算出し、区間ごとのRMSと地図上の色分け表示までを、GUIの3機能に分けて実行する。
経路上の各点を位置誤差の大きさで色分けした表示例
経路上の位置誤差を色分け表示した例。区間の境界を指定すると、区間ごとに誤差のRMSを集計する。カラーバーの上限は切り替えられる。この図は説明のために生成したサンプル画像で、実際の計測画像・解析結果ではありません。図中の数値も表示の例です。

結果

  • 区間ごとの位置誤差のRMSと、経路上の誤差の分布を、同じ画面で確認できるようになった。
  • 期間や条件の異なる測位結果を、同じ手順で比較できるようになった。
  • 解析を行う環境をMATLABの有無に縛られず選べるようになり、担当者がGUIの操作だけで実行できるようになった。

ひとこと

  • 本案件の場合、誤差を引き算すること自体よりも、形式も座標系も文字コードも異なるデータを、同じ時刻の同じ土俵に載せる前処理の方が、手間がかかりました。
  • 座標系の扱いや、データ形式の癖についての知識が必要になるので、専門的知識を持っている人が開発するのが良いと思います。
  • MATLABのGUIを付けて、実行形式で配布すると、MATLABを持たない環境でも、簡単な操作で結果を得ることができます。
  • 「手作業で行っている評価を、誰でも同じ手順でできるようにしたい」というご相談は、よくいただきます。データの読込から、誤差の算出、地図上への可視化、配布までを、一式でお引き受けしています。

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